1級の検定問題は、トレ検問題集の1級~3級すべてから出題されます。
選択肢の内容の正誤を判断する問題が増え、シナリオ問題も出題されるなど文章量も多くなります。単純にQとAを暗記しただけでは合格は難しいでしょう。関連するQとAの知識が紐づいて理解していることが求められます。
「筋肉」に関する記述ととして誤っているものは以下のうち、どれか?
1
筋収縮では、アデノシン三リン酸がアデノシン二リン酸になる際に生じるエネルギーが利用される。
2
固有筋力は遅筋線維と速筋線維で異なるが、絶対筋力は性別や年齢にかかわらず一定である。
3
細長い細胞である筋線維が集まって筋原線維となり、筋束をつくっている。
4
肘を曲げる動作では、上腕三頭筋が拮抗筋としてはたらいている。
3.細長い細胞である筋線維が集まって筋原線維となり、筋束をつくっている。
筋線維を構成するさらに微細な線維が筋原線維です。筋線維が集まって筋束をつくり、筋束が集まって筋肉となります。
(トレ検問題集 3級:Q003、2級:Q026/Q028/Q033/Q044、1級:Q009 から出題)
下記の文章を読み、問いに答えよ。
減量を目的として、これまでトレーニングを全くおこなったことがないAさん(30歳、身長160cm、69kg)が、週に2回、1回あたり40分のウェイトトレーニングをおこなって、1ヶ月が経過した。
本日のトレーニング開始前に体重をはかったところ65kgであった。
ウェイトトレーニングは、下記の6種目をスーパーセット法で実施した。
A: バイセップスカール
B: ベンチプレス
C: ベントオーバーロウ
D: ライイング・バーベルトライセップスエクステンション
E: レッグエクステンション
F: レッグカール
トレーニング終了後に再度体重をはかったところ64.5kgであった。
Q2-1. エクササイズを実施した順番として適切なものは、どれか?
1
B → E → C → F → D → A
2
C → B → F → E → A → D
3
E → B → D → F → C → A
4
E → F → B → A → C → D
Q2-2. トレーニング後のAさんに推奨される水分補給量は何mlか?
1
300ml
2
500ml
3
700ml
4
900ml
Q2-3. Aさんへのアドバイスとして適切なものは、どれか?
1
BMI(体格指数)の観点からは、もう少し減量した方が良い。
2
ウェイトトレーニングの頻度を週4回程度に増やすことでより効果が高くなる。
3
1回あたりのウェイトトレーニングの時間を20~30分ほど増やすことでより効果が高くなる。
4
減量中の食事は、水分を多めに補給してタンパク質の摂取量を抑えることが推奨されている。
A2-1 2. C → B → F → E → A → D
スーパーセット法は、拮抗する筋肉を強化するエクササイズを続けて実施する方法です。正解のエクササイズは、広背筋×大胸筋、大腿四頭筋×ハムストリングス、上腕二頭筋×上腕三頭筋のセットになっています。
(トレ検問題集 3級:Q102/Q104/Q105/Q110/Q111、2級:Q122、1級:Q143 から出題)
A2-2 3. 700ml
体重0.45kgの減少につき、600~700mlの水分補給が推奨されています。トレーニングの前後で体重が0.5kg減少しているので、推奨される水分補給の量は667ml~778mlとなります。
(トレ検問題集 1級:Q051 から出題)
A2-3 1. BMI(体格指数)の観点からは、もう少し減量した方が良い。
AさんのBMIは、65kg÷(1.6m×1.6m)≒25.4となり、25以上ですので「肥満」に分類されます。
(BMIの計算式は世界共通ですが肥満の判定基準は国により異なります。日本では25以上が肥満とされています。)
一般的に、レジスタンストレーニングの推奨頻度は、開始後2ヶ月を経過していない初心者は週2~3回、中級者は3~4回、上級者は4~7回と言われています。Aさんはトレーニングを初めて1ヶ月の初心者ですので、トレーニング頻度は週2~3回が推奨されます。
1週間の適切な体重減少の目安量は0.45kg~0.9kgと言われています。1ヶ月を30日とした場合、体重減少上限の目安は、0.9kg÷7日×30日≒3.9kgです。Aさんは、1ヶ月で69kgから65kgへと4kg減量しており、体重減少のペースの上限に達していますので、トレーニングを増やす必要はないと考えられます。
トレーニングを行うことによってタンパク質やビタミンの必要量は増加しますので、タンパク質の摂取量を抑えることは推奨されません。
(トレ検問題集 3級:Q052、1級:Q051/Q066/Q149 から出題)